酒と泪と男と男

※Gジェネ NEO設定(?)ジャブロー降下あたり。
まあ、そんな感じで(苦笑)適当に受け流して下さい。




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「クワトロ大尉、お呼びです」

 百式の調整をチェックをしていたクワトロはカミーユの言葉に顔を上げた。

「誰からかね?」

 問いかけるとカミーユは機嫌が悪いのかしかめっ面で顔を背ける。

 また何かあったのだろうか?

 そう思いながらもカミーユが不機嫌なのはいつものことなので放って置くことにした。 

 それよりも地球に降下したばかりのこの忙しい時に呼び出しとは?
 
 現在、この艦は次に作戦に向けてメンテナンス中だった。
 
 戦闘はないが、調整に追われている。
 
 先日まで宇宙にいたこともあり、慣れない重力下での作業にかなり手間取っていた。

 そんな中、呼び出しとは?

「ブレックス准将です」

 クワトロが尋ねる前にカミーユが答える。

 なるほど、とクワトロは思った。

(それで機嫌が悪いわけか)

 相手がブレックス准将では応じないわけにはいかない。

「後は頼む。すぐに戻る」

「分かってます」

 カミーユはそう言うとため息を零した。

 そんなカミーユを横目に見てクワトロは笑みを浮かべた。カミーユは百式のチェックが嫌だという訳ではない。

 忙しいクワトロが自分の愛機の最終確認を任せるというのはカミーユに対する信頼の証である。

 それが分かっているからカミーユも決して嫌だとは言わない。

 言わないが、放って置かれるのが嫌なのだ。
 
 この艦には見知った者が多い。だが現在メンテナンス中のこの艦には見知らぬ者も多く出入りしている。

 (心細いとは絶対に言わないだろうがな)

 繊細だが、負けず嫌いな部下にクワトロは愛しげな眼差しを向けた。 
 

「すまないな」

 クワトロがそう言ってカミーユの柔らかな髪に指を絡める。カミーユは擽ったそうな顔をしてうつむいた。

「別に良いです」

 先ほどとは明らかに違う口調でそう呟くカミーユにクワトロはフッと笑みを浮かべる。

 カミーユは意地っ張りで素直じゃないが、結構面倒見が良い。

 甘えられると突き放せない性分だ。

 それでいて甘えるのには不器用で……そのアンバランスが可愛いと思う。

「では行って来る」

「はい。行ってらっしゃい」

 カミーユに見送られ、クワトロはブレックスの元に向かった。

「失礼します」

 そう言って部屋に入る。刹那、噎せ返るようなアルコールの匂いにクワトロは眉を寄せた。

「おお、来た!来た!」

 見ればラーディッシュにいるはずのヘンケン艦長とが真っ赤な顔で手招きしている。

 その隣にはこの艦の艦長であるブライトがヘンケンの首に絡まっていた。

「これは一体?」

 思わず声を漏らす。

 するとグラスを傾けていたブレックスが笑ってクワトロを自分の隣に促す。

「いや折角、地球に停泊しているんだ。骨休めも必要だろうと思ってね」

 完全に出来上がった口調でブレックスはそう言ってクワとロにグラスを差し出した。

 上司から差し出されたグラスを受け取りながらクワトロは「ハア」と声を漏らす。

「ブライト艦長も気苦労が多いだろうと思ってな」

 陽気な口調でヘンケンはそう言うと、自分の首にしがみついているブライトの背中をポンポンと叩いた。

するとブライトはヘンケンの両頬を手で掴み真っ赤な顔で文句を言い始める。

「だいたいあいつ等は勝手なんなんですよ!ちょっとヘンケン艦長、聞いてますかぁ!」

 呂律の回らない口調でそう言ってブライトはヘンケンの頭を前後に揺さぶる。

 完全、酔っ払いのブライトにヘンケンは適当な調子で「聞いてる、聞いてる」と答えていた。

 その様子にクワトロの頬がヒクヒクと引き攣る。

「まあ、まあ、クワトロ大尉も座りたまえ」

 ブレックスに促されるが正直いって御免こうむりたい。

 しかし、他に比べれば規律が緩いとはいえ、エゥーゴも一応軍隊ある。

 上官の命令は絶対だ。

「はあ……」

 こんなことなら百式の整備をしていたかった、と思いながらもクワトロは大人しく上官の言葉に従った。

 付き合わされること三時間。

 ブレックスは適当な所で引き上げてしまい、部屋に残っているのはグーグーと大イビキをかいてソファに大の字で寝ているヘンケンと

真っ青な顔でバケツに突っ伏しているブライト。その背を摩るクワとロの三人になっていた。

 もちろんこんな状況でクワトロが酔えるはずもない。

 今、OZやティターンズに襲われたら一溜まりもないだろう。

 いかにアムロやカミーユと言った優秀なパイロットがいても防ぎきれるものではない。

 何せ両方の指揮官が使い物にならない状態なのだから。

「ブライト艦長、しっかりしたまえ」

「うー」

 先ほどからブライトは「うー」としか言わない。

 クワトロは頭を抱えた。

 気持ちよさげに寝ているヘンケンは放って置けば良いとして――――どう考えても飲まされて酔いつぶれたブライトをこのままにはしておけず、

先ほどからずっと介抱に徹しているのだが……。

 このままでは埒が明かない。

 クワトロはため息を零しながら、ブライトをの腕を肩に担ぎ体を支えた。

 ブライトの体を体を引きずりながら部屋を出る。

 とりあえず医務室にでも放り込んでおこう。後はハサンに任せてしまえば良い。

 それにしても……クワトロは何度目かのため息を零した。

 今日は何の厄日だろう。

 そういえば、今日は11月の……何日だっただろうか?

 先日、カミーユの誕生日だったのを思い出す。

 では、今日は……?

  

「こりゃまた……」

 そうこう考えている間に医務室にたどり着いた。

 ぐったりとしているブライトにハサンが顔を歪める。

「頼む」

 真っ青な顔のブライトをベットに横たわらせクワトロはデッキへ戻る為、医務室を後にした。 


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すみません。内容に偽り有りです。
クワブラ?むしろヘンケンブライト?って展開でごめんなさい。
こんなに!こんなに!ブライトが好きで受けだとは自分でも思いませんでした。
いや、大好きですブライト!ブライトは聖域です(笑)

次はアムロとカミーユが出てきます。
今度はちゃんとそういう展開になりますのでご容赦下さい。



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