酒と泪と男と男

※Gジェネ NEO設定(?)ジャブロー降下あたり。まあ、そんな感じで(苦笑)適当に受け流して下さい。

 

 

 デッキに戻る途中でクワトロは方向を変えた。

 流石に酒の匂いをさせて戻るわけにはいかないと思ったからだ。

 それにあれから三時間も経っている。既に調整は終わり、カミーユも休んでいることだろう。

「部屋に戻るか」

 仕方なくクワトロは部屋に戻ることにした。

 先ほどは味わっている余裕もなかったし、自室で一人飲み直そう。

 先日、ブレックスに地球のワインを貰った。

 珍しいワインだと言っていたのを思い出す。

 あれで口直しをしよう。
 
 そう思いながら部屋の扉を開けようとした瞬間、クワトロは「ん?」と動きを止めた。

 部屋の中から何やらプレッシャーが……

「これは!」

 クワトロはハッとする。間違いない!と勢い良く自室の扉を開いた。

  

 開けた瞬間、声も出なかった。

「な、何をしているのかね」

 ようやく搾り出すとプレッシャーの源が二つ、凄い勢いで自分を睨みつけてくる。

「遅い!」

「遅いすぎます!」

 二人から同時に言われクワトロは思わず半歩後ず去った。

 そしてガクリと肩を落す。

 茶色のクセ毛に大き目の瞳が実年齢より若く見える永遠のライバルがベットに腰掛け、おいでおいでとクワトロを手招きしている。

 その隣で綺麗な顔を真っ赤に染めた少年がむくれ顔でクワトロが楽しみに取っておいたワインのボトルを逆さに振っていた。

「ほら、遅いから全部飲んじゃったじゃないですか!」

 悪びれもせずそう言う少年にクワトロは頭を抱えた。

「君は未成年だろカミーユ」

 アルコールの匂いが漏れぬよう、部屋の扉を閉めるとカミーユの手からワインのボトルを奪い取る。

「そう硬いことを言うなよ、シャア」

 まあまあ、と手を振る酔っ払いをクワトロは睨みつけた。

「アムロ、君がついてながら!」

 責めるように言えば、アムロは子供のように口を尖らせる。

「そんなのシャアが遅いのが悪い!」

「そうです!みんなあんたが悪い!」

 二人から同時にそう叫ばれてクワトロはポカンと口を開いた。

 一体、自分が何をしたというのか?

 確かにカミーユには「すぐ戻る」と言っていたのに、既に三時間が経過している。

 待っていたのだとしたら悪かったと思う。

 しかし何故、アムロにまで一緒になって怒られなければならないのか?

 そもそもアムロはラーディッシュにいるはずではないのか?

「ア、ムロ?カ、カミーユ?」 

 どうしたのかね?と問いかけようとするクワトロに酔っ払い二人はここに座れと自分達の間を空間をボンボンと叩いた。

 無言の圧力にクワトロは一瞬たじろぐ。

 どうしたものかと思いつつ……だが、ここは大人しく従っておく方が無難と判断する。

 クワトロが腰を下ろすと二人は顔を見合わせ悪戯っ子のように笑った。

 

 何の拷問なのだろう……とクワトロは思った。

 右側にアムロ。左側にはカミーユがクワトロの肩に体を預けている。

 正に両手に花。

 だが、素直に喜べない。何せ先ほどから酔っ払い二人は次々にクワトロが大切に取っておいた酒を開けながら、彼の悪口に花を咲かせていた。

「だいたいそのサングラスはないよな」

「それよりも、ノースリーブですよ!ノースリーブ!」

「うんうん。赤の軍服にノースリーブは絶対ない!」

 絶対ない!は言い過ぎじゃないかと思いつつ、クワトロは酔っ払いの戯言と大人しく聞いていた。

 頷くアムロのグラスにカミーユがため息を零しながら酒を注ぎ足す。

「しかも金のMSでしょ。目立つったら」

「だよな〜。標的にしてくれって言わんばかりだもんな」

「そうなんですよ。一緒にいるこっちの身にもなって欲しいですよ」

 苦労するなとか何とか言いながらアムロがカミーユのグラスにも酒を注ぐ。

「こら!カミーユはダメだ!」

 グラスを取り上げると潤んだ瞳が恨みがましくクワトロを睨みつけた。

「うるさい」

「カミーユ……

「大尉は嘘ばっかりなんですもん。今日だって直ぐ戻るって言って三時間も待たせて」

「いやそれは……

「せっかく、俺達が待っててやったのにな」

「ですよね」

 二人は「ねー」と声を揃えた。

 こんな状況でなければとても可愛い仕草だが……

……待っててくれと言った憶えはないが……

「また、そんな事言う」

 アムロが口を尖らせてムニッとクワトロの両頬を手で挟む。

「俺達が待ってて嬉しくないんですか?」

 カミーユはクワトロの太腿に手を乗せてズイっと身を乗り出すと、口をへの字にして顔を寄せた。

 鼻先が引っ付きそうなほど近い。
 
 改めてカミーユは本当に整った顔をしているとクワトロは思った。

 潤んだ瞳に赤く染まった頬。拗ねる顔も可愛いと思う。

 一方、コツンを肩に頭を乗せて潤んだ瞳で自分を見上げるアムロにも心が揺れる。

 どこか幼さの残る顔が赤く染まり、可愛さが増す。

 これは拷問なのか?それとも添え膳なのか?

 添え膳ならば食わねば男の恥というものだ。

 クワトロがそっと二人の肩に手を伸ばす。

 刹那、カミーユが何かを思い出したように立ち上がった。

「大尉、服借りますよ!服!」

「は?」

「俺も!」

 アムロが「はい」と子供が学校で先生に当てられた時のように手を上げる。

 カミーユは頷いてクローゼットの中を勝手に物色し始めた。


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すみません。内容に偽り有りです。

クワカミ?シャアム?裏な展開にはどうでしょう(笑)
ご希望の方いらっしゃいます?
そういや長い事サイトではR18ネタを書いてないことに気づきました^^
裏復活の時にでも書こうかな〜。

それにしてもシャガルじゃないウチのシャア(クワトロ)はMですね〜。
ヘタレ(笑)ガルマ相手だとあんなにサドなクセにさ。


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