※航跡225のその後?ネタ妄想小説です。ご了承の上お読みください。
※当たり前ですがこんな下記のようなシーンは一切ありません。捏造万歳!!
■ロマンス■
― 1 ―
「帰って来たからと言って前と同じ待遇にするわけにはいかない」
帰還した四人を前に菊池はそう言った。
「君たちは乗員だが、要員ではない」
彼らは一度下船した人間である。
これ以上の艦内での混乱を避ける為にはこの区切りは非常に大切だった。
「角松二佐もだが、柴田ニ尉や麻生先任曹長もオブザーバーとして扱う。よって彼らに
指揮権も命令権も決定権もない。これが乗艦する上での条件だ」
菊池の言葉に角松は頷いた。
「今はそれでかまわない」
今は―――というところがクセものだが――――菊池はあえてその言葉を聞かなかっ
た振りをした。
味方というわけではないが、敵として反目しないのなら角松の帰還も少しは喜べる。
「では、部屋だが…」
と、桐野を呼んだ。
菊池の言いたいことを察し桐野がスッと前に出る。
「柴田ニ尉、麻生先任曹長、柳一曹。案内します。ついて来て下さい」
桐野の言葉に柴田はムッとしたように眉を顰めたが、角松に視線で窘められ、大人し
くついて行った。
「みらい」の定員は300名となっているが、万年人不足の自衛隊にあって、定員数通り
の乗員は乗船しておらず――――部屋はいくつか余っている。
その空きを利用して、佐官は二人部屋を一人部屋で利用するというささやかな贅沢に
ありついているのだが……。一応、津田大尉や滝中佐のようなこともあるので、客人用
に空けてある部屋を覗いて、現在「みらい」には二部屋の空きがある。そこへそれぞれ
麻生と柳。柴田は一人部屋を割り当てられ桐野に案内された。
「で、俺はどうするんだ」
仮にも左官で、指揮権は菊池に委ねているとはいえ艦長である角松である。柴田と同
室というわけないもいかないと菊池は考えていた。
とはいえ、梅津が使用していた艦長室はもちろん、元々の角松の部屋という訳にもい
かない。
「貴様はこっちだ」
身を案じてくっ付いてこようとした部下を制して、菊池自ら角松を伴い艦橋をでる。菊池
が案内した先は、角松が下艦してからも変わらず使用している彼の自室だった。
「ここを使用してもらう」と菊池が部屋の扉を開く――――。
部屋は綺麗に整理整頓されていたが、角松の知る菊池の部屋そのままだった。
当然といえば当然である。角松と合流することなど、つい先程までは思いもしなかっの
だから。
滝から横須賀から消えたと聞かされて欠片ぐらいは、もしかしたら……と思わなくはな
かったが、にしても横須賀からパラオは遠い。
もちろんこれも一重に米内の力があればこそだろうが、本当によく来たものだと感心さ
せられてしまう。
「私物は後で撤去する」
「で、お前が艦長室を使うのか?」
意外に思いながら角松が問いかければ、
「いや、俺はお前の使っていた部屋を使う」
菊池の答えはもっと意外なものだった。
「それって意味あるのか?」
艦長室ならばともかく、角松の使っていた部屋は菊池の部屋と広さも全て同じである。
菊池は苦笑いを浮かべながら「今まで通りの部屋の与えるわけにもいかないからな」
と言った。
部屋を出ようとした瞬間、ガシリと手首を掴まれた。
「何をっ」
菊池は驚いて、視線を角松に向けた。
角松が怖いくらい真剣な眼差しでこちらを見ていた。
その瞳に菊池は何も言えなくなる。
気がつけば腕をグイっとひかれ、角松の腕の中にいた。
「あっ…」
強引な唇が菊池から言葉を奪う。
「ん…」
突然のことに避けることもできなくて……薄く開いた唇の隙間から、角松の不埒な舌
が忍び込んでくる。それから逃げようとする菊池の舌を素早く絡みとり、柔らかく吸いあ
げた。
「んん……」
身じろぎするも、角松の逞しい腕が腰を抑えつけている為、菊池はどうすることもでき
ず……濃厚な口付けが菊地の思考回路を奪っていく。
「ん…あ……」
角度を変えて翻弄される度、体が熱くなって……足が震え立っていられなくなる。
唇が離れる頃には角松の支えなしでは立っていられない程になってしまった。
目の下に朱を走らせ、菊池が角松を睨む。
「洋介っ」
そんな菊池に角松は不敵な笑みを浮かべた。
「この四ヶ月どうしてた?」
「なっ」
「まさか俺の変わりに滝としてたなんてことはないだろう」
角松の口調に菊池は呆れてしまった。
全く、その自信はどこからくるのだか……。
菊池が自分以外の男に抱かれるはずはないという自信。
悔しいが実際その通りなので、菊池は唇を噛み締めた。
こんなことなら本当にやってやれば良かったと思う。
菊池の反応に目の前の無粋な男は思った通りだと言わんばかりの笑みを浮かべた。
「どうやって慰めてたんだ」
甘く耳朶を噛みながらそう囁く。そしてズボンの上から菊池の敏感な部分を鷲掴みに
した。
「よ、洋介」
既に腰が抜けて、角松の支えなしでは立っていられない菊地が言うのもなんだか、ま
さか帰ってきた早々でそれはないだろうと思う。
しかも、一応仲たがいしているハズ……。
「確かにある意味、意見の違いからたがいはしてが、それはあくまでも自衛官としてだ
ろ?俺はお前と別れたつもりはないぞ」
「いや…それは……」
「それとも俺のことが嫌いになったのか?」
そう言われると困る。別に菊地は角松が嫌いになったわけではない。角松が自分に協
力し、一緒に路を進んでくれるのならばこれほど心強いことはないだろう。
この四ヶ月、角松のことを忘れたことなど一日もなかった。
いつ、いかなる時でも、角松ならどうするだろう?と考える自分がいる。
逆に自分にとって角松という存在がいかに大きいかを思い知らせることとになった。
だからこそ、会いたくなかった。
外洋に出てしまえば角松だって追ってはこられない。
例え角松が乗艦したとしても自分の意志は変わらない。
角松の問いかけに、菊地は挑むつもりだった。
それなのに……こうして抱き締められると、負けそうになる。
卑怯だと菊地は思った。
何も答えず、プイっと顔を背けた菊地に角松は笑みを浮かべる。
分り難いと人は菊地のことを言うけれど、ヤツほど分かりやすい男はいないと角松は
思う。
「相変らず、雅行は可愛いな」
彼自身は一生懸命、自分で考え、自分の意志で進んでいると思っているようだが、角
松にしてみれば、菊地ほど流されやすいヤツはいない。そこが菊地の可愛いところであ
り、憎めないところであると思う。
「よ、洋介…あっ……」
掴んでいた菊地を優しく揉みしだく。すると菊地は嫌、嫌と首を横に振った。
「まだ…にんむ…が……」
「そんなこと言ったって足が立たねえだろ?」
「あ、でも…」
「それに、ここも固くなってるぞ」
角松の言葉に菊地は顔を真っ赤にさせて俯いた。
先程の濃厚なキスで既に熱を帯び始めていた体に直接的刺激を与えられて……ます
ます菊地は洋介の支えなしでは立っていられない状態になっていた。
「大丈夫だって」
こういう時、もう一人の親友は頼りになる。角松のことも菊地のことも一番理解してい
る。だから二人が中々戻らなければ「そういうこと」と判断して艦を動かしてくれることだ
ろう。
「四ヶ月もご無沙汰だったんだぞ」
少なくもと菊地は……だが、角松はあえてそれ以上は言わなかった。
「洋介…」
「雅行が欲しい」
そう言われてしまうと角松にとことん弱い菊地にはどうすることもできなかった。
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うはあ。妄想炸裂(汗)
ダメっぷり発揮中です(涙)
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